基本的に結膜充血にかゆみを伴うのがアレルギー性結膜炎の代表的な症状ですが、それだけでは感染性結膜炎は否定できません。ウィルス性結膜炎などでもかゆみを伴うケースもありますので、眼科を受診しましょう。
花粉症には、花粉の本格飛散開始時期あるいは症状が出てすぐの時期(あるいはその少し前)から治療を開始する初期治療が重要となります。症状が軽いうちから治療を行うことで、重症化を抑えることができます。花粉が飛び始める時期は、地域やその年によって異なるため、インターネットの情報などをご参考にしていただくとよいと思います。
アレルギー性鼻炎の正確な罹患数は分かっていませんが、2019年に行われた最新の全国調査では、アレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%、スギ花粉症の有病率は38.8%でした。つまり、本邦では2人に1人はアレルギー性鼻炎であり、国民の約4割はスギ花粉症であるという結果でした。
軽症であれば、抗ヒスタミン薬の内服して安静にして様子を見ていただければよいかと思います。ゼーゼーするなどの症状がであれば、エピペンの処方を受けている方はできるだけ早期に使用し、同時に救急車の要請をしましょう。エピペンをお持ちでない方は、すぐに救急車を要請し、救急当番医を受診して下さい。医療機関受診時は、舌下免疫療法施行中であることやアナフィラキシーリスクのある治療を行なっている旨を伝えることができると、その後の治療に有用です。
通年性アレルギー性鼻炎の原因はハウスダストと言われますが、主なものはヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニといったチリダニになります。それ以外にも、犬や猫などのペットのフケや、ゴキブリやカ、ガなど昆虫の死骸、カビなどが原因になります。花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の原因としては、日本ではスギ・ヒノキ花粉が最も重要ですが、イネ科のカモガヤ、キク科のブタクサやヨモギの花粉も原因となります。また、シラカンバやハンノキの花粉は、花粉症のみではなく、果物の食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)と関係があります。
アレルギー性鼻炎は、体内で原因物質(抗原)に対するIgE抗体が作られることによって起こります。IgE抗体の存在を確認する方法として、血液検査で抗原特異的IgE抗体を測定する方法や、皮膚反応でIgEの存在を証明する皮膚テスト(プリックテスト等)があります。ただし、IgE抗体を持っていても、必ずしも症状が出るわけではありません。抗原の暴露により症状が出ることが重要です。花粉症であれば、晴れた日に外に出るとくしゃみが出るとか、通年性アレルギー性鼻炎であれば、埃っぽいところで鼻がかゆくなるなど、抗原の暴露により症状が出ていることが最も重要です。
子供も花粉症になります。もともと花粉症は中年の女性に多い病気でしたが、最近では小児にも増えており、花粉症の低年齢化がみられます。また一度発症するとなかなか寛解しない病気であり成人まで持ち越すことになります。治療は、マスクやめがねをかけて花粉を鼻に入れない抗原回避が基本で、そのうえで、薬物療法や免疫療法を検討します。特に、舌下免疫療法は体質を改善させ症状の寛解が得られやすい治療法ですので、専門医にご相談ください。
まずは原因となっている食べ物を食べるのをやめてください。場合によっては危険なアレルギー性の全身反応を起こす可能性があります。そのうえで病院を受診して診断をしてもらってください。
専門の講習を受けた医師の在籍してる医療機関でしか受けることができません。
治療法によって副作用の種類や頻度が異なります。例えば、ステロイド外用薬については、適切に使用すれば全身的な副作用は少なく、安全性が高いとされています。
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