良好な喘息のコントロールを行うためには、普段の喘息発作と治療の経過がわかる情報が必要です。ある期間内にどの程度の発作が何回起きたか、ピークフロー値がどのように変化したかなどをもとに、喘息の重症度を判定します。それらの症状に合わせて薬を増減することで、よりよい治療が組み立てることができます。ぜひ正確な発作状況を記載して、受診時には必ず持参して主治医に普段の状況を把握してもらってください。
紹介状と喘息日誌などの記録が必要です。発病してから現在までの経緯や行った検査の結果、使用している薬について書かれている紹介状があると今後の治療にとって大変参考になりますので、小児科の主治医の先生に書いてもらってください。今まで喘息日誌やピークフローの値を記録してきた人は、その記録も内科の医師に見せてください。
ペットの飼育は、ペット自体のアレルゲンと、ペットから出るダニの2つの原因が発生します。アレルゲンを少なくするためには、室内でイヌ、ネコ、小鳥、ハムスターなどペットは飼わないようにしましょう。水生動物や両生類は問題ありません。
舌下免疫療法を行うことにより、1~2割の方が舌下免疫療法以外の薬剤を全く使わなくて済むようになるといわれています。また、症状が緩和する方も含めて全体の8割ほどの方が効果を実感されます。しかし、残念なことに舌下免疫療法を毎日継続しても効果を認めない方が1~2割り存在します。 現在のところ、どのような方に効果が乏しいかについては明らになっておりません。
食物経口負荷試験は主に食物アレルギーの確定診断や耐性獲得(摂取可能になっているかどおか)の判断のために行います。食物アレルギーの確定診断とは、原因と考えられる食品が未摂食であったり検査結果が陽性であるだけで除去している場合。その児に本当に食物アレルギーがあるかどおか診断するために行われることがあります。耐性獲得の判断 確定診断されたあと、小児では時間経過で自然に耐性を獲得することがほとんどです。食物経口負荷試験を行い誘発症状の有無で耐性を獲得したかを確認します。
一般的には原因物質(抗原)の暴露により症状が出ます。花粉症であれば、昼間や夕方に花粉が多いですし、通年性アレルギー性鼻炎であれば、寝具周りに抗原の多いため、布団に入ると悪化することもあります。また、モーニングアタックといって、朝方に症状を強く認めることもあります。
喘息と鑑別すべき他疾患としては上気道疾患、中枢気道疾患、循環器疾患、薬剤性の咳嗽、気胸、心因性咳嗽など多岐に渡ります。
喘息の吸入薬は、少ない量でも気道に直接届くことで、十分な効果があらわれます。上手に吸入できないと、薬のほとんどが気管支に届かずに体の外へ出てしまったり、口の中に残ってしまいます。使用する吸入器によって使い方が異なりますので医師、薬剤師に確認してもらうことが大事です。
目安は3~5年ほど治療を続ける必要があると言われており、1年目より2年目、2年目より3年目と長く続けた方が効果を実感する方が多くなります。
経口負荷試験の実施可能な医療機関で原因食物・年齢・重症度に応じて適切な負荷量を設定します。入院又は外来で単回もしくは複数回に分けて摂取します。症状が誘発されなければ次のステップの量の負荷試験に進んでいきます。おおむね年齢に応じた1回食事量の摂取を最終目標にします。
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