たとえば、鶏卵のアレルギーがある児で鶏肉や魚卵などの除去を行ってしまう方がいますが、交差抗原性はほとんどない(鶏卵アレルギー患者が鶏肉や魚卵にアレルギーを有することはほとんどない)ためほとんどの場合は安全に食物除去を解除することが可能です。また、卵殻カルシウムも卵アレルギーの児のほとんどが摂取可能です。ただし、鳥類の卵(鶏卵とウズラ卵)には交差抗原性があり鶏卵アレルギー患者はウズラ卵にアレルギーをもつことがほとんどです。牛乳と羊乳、甲殻類(エビ、カニ、ロブスター)にも交差抗原性が確認されています。それぞれアレルギーのある方は注意が必要です。